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The Last King of Scotland (2006) ラストキング・オブ・スコットランド

ラストキング・オブ・スコットランド [DVD]

貧困な家庭に育ったアミンは、民衆の支持を味方にし権力の座に上り詰めた。人を魅了する力を持っていて、彼なりに理想と希望を持ってウガンダを統治しようと燃えていたのだろうが、権力を握ったとたん暴君と化す。
同じ頃、スコットランドで医師免許を所得して、希望に燃える若い医師ニコラス・ギリガンは、アミンのいるウガンダのある村をを最初の赴任地に選ぶ。その村で医師として働き始めた矢先、大統領に就任したばかりのアミンと偶然出会い、彼の主治医になることに。

映画を見るまでは、アミンが権力を盾にやりたい放題になっちゃったのかと思っていたけど、実際のそれは恐怖心からくるものだった。

ニコラスはアミンを相手にするには若すぎた。だからこそ、彼に憧れ近づいてしまったんだろうけど。

「私はお前の父だ」というアミンに対して、

「いや違う。あなたは子供だ。だからこそ怖い」というニコラスの言葉が全てを物語っているようだった。

いろんな意味で痛い思いをして、その後、彼はスコットランドで老人医療に携わったのだろうか?ニコラスという医師は実在の人物ではないらしいので、この件は謎のままだ。

ジリアンは、現地医師の妻・サラを演じていて、ニコラスを迎えに行くところからなので、早い登場。アミンとニコラスの出会いの場に立ち会う。現地の事情を知る立場で、ウガンダと一定の距離を保っているサラは、どっぷりハマってしまういそうな危険をニコラスに感じアドバイスするのだけど、彼は聞く耳を持たない。ニコラスがアミンの元へ行ってしまってからは出番はないけど、終盤で、途方にくれ街で偶然彼女を見かけ、すがる思いで追いかけるニコラスに気付くが、サラは背を向ける。

アフリカ暮らしが長いので、日焼けメイクなジリアンも新鮮だった。髪もボサボサで。医師ではないので医療行為はしないけれど、夫のデイヴィッドの近くで地元の人たちに、絵で衛生面の指導なんかしてたりする姿がステキだったわ。そういえばすっかり忘れて見入ってたけど、Dr.スカリーだったんだよね、ジリアン。